コラム

【体験記60】退学、退職の最終決戦 2021.01.21

「体を守るために辞めさせてください」
事務との話し合いから約1ヶ月経過し、いよいよ教授、事務方を交えた話し合いの当日となりました。
1 退学願
2 退職願
3 診断書
4 言いたいことを書いたメモ
を持参し、大学に向かいました。

最後の戦いに向かうような気持ちでした。

やはり門をくぐろうとすると手の震え、過度の緊張、吐き気が現れました。

何とか話し合いの会場につき、まず事務方(2人の方から担当していただきました)と私で事前の打ち合わせをしました。
メモの内容をチェックしてもらい、いよいよ教授との話し合いです。
やはり過度の緊張でパニックになったので、書いてきたメモをひたすら読んで私の意志を教授に伝えました。

(以下、メモの内容↓)
うつ病の症状で言いたいことがうまく言えないので、用意したメモを見ながら話させていただきます。
本日はお時間をお取りいただきありがとうございます。
またご心配をおかけし申し訳ありません。ご配慮のおかげで現在は支障なく日常生活を過ごせるようになりました。
本当にありがとうございます。
しかし大学に行くと考えただけで、
研究をすると考えただけで、
職場に戻ると考えただけで
過度の緊張、吐き気、手の震えの拒否反応が出てしまい、復帰してもこれらの症状のため仕事、研究をすることはできません。
1度目のうつ病発症時も過度の緊張はありましたが、大学での生活は送ることができていました。
しかし、2度目の発症から過度の緊張に加え、大学に向かう際に吐き気、手の震えが出始め、
一度先生に退職の相談に伺った後から現在にかけて、これらの症状が悪化していきました。
主治医にも拒否反応が悪化していることを話したところ、
今後大学に戻っても再発の可能性は高いと診断されました。
今日はそのことが記載された診断書を持ってまいりました。
ここまで見守っていただきありがとうございます。

しかし復帰も考えながら治療してまいりましたが、拒否反応でもう体がずっと悲鳴を上げていることも事実です。
私としては一刻も早く体を守るために9月末日での退職と退学をお願いしたく本日相談に伺いました。
ここまでお世話になったにも関わらず、身勝手で申し訳ありません。
よろしくお願い申し上げます。
(↑メモはここまで)

メモの内容を伝えた後、教授から
「退職については理解したが、もうすぐ博士が取得できるところまできているのにここで退学するのはもったいない」
「病気だからネガティブなことを言っているんだ」
「博士の学位審査だけ大学に来たらどうだ」
と引き止められました。

私は、
「大学に行くこと自体が私にとっては重荷です。辞めるのはあくまで体を守るためのポジティブな判断です」
と言いました。
事務の方も私が言い足りなかった部分をフォローしてくれました。
最終的に教授は
「仕方ない」
と言って退学と退職を認めてくれました。
「お世話になりありがとうございました」。
教授に今までの感謝の気持ちを伝えました。
教授からは、
「潔すぎる」
と言われましたが。
「それが私です」
と伝え、話し合いは終わりました。
最後に事務方と私で退学と退職の手続きについて話し合い、後日無事に退職と退学が正式に認められました。
今思うと本当にたくさんの人の支えを受けてここまでたどり着けたことに感謝を覚えずにはいられません。
本当にありがとうございました。

この出来事を通して伝えたいことがあります、
それは、
「辞める意志が確かなら、どういう辞め方であろうとあなたの気持ちを第一に進んでください」
もし私のように退職で悩んでいる方がいらっしゃいましたら、
どうかあきらめずあなたが今できる無理のない方法で進んでいただきたいと思います。
「あなたの気持ちを第一にして大丈夫です!」

そして、いよいよ本当の別れの時を迎えることになりました…(続く)



私が所属する国際メンタルセラピスト協会では【自分の「うつ」を治した精神科医の方法】の著者宮島賢也精神科医が考案した『これからの新しい形のカウンセリング』であるメンタルセラピーを面談、Zoom、メールなどの形式を用いて行っております。

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