コラム

【体験記48】自殺を考えたときの話 2020.12.21

「逃げるのか?」

90日の病気休暇が終わる1ヶ月前。
メンタルセラピスト養成講座のWeb講義を終え、これからの生きる道を決めました。
そしてようやく決断しました。
大学を辞めることを。
もちろん前向きな理由です。
これからどうしたいかを決めたから決断できました。
でも辞め方がわからず恩師に相談しました。
退職願の書き方、退職願の出し方などを教えてもらいました。

「退職願をいきなり出さずに、一度上司(教授)に相談しておくといいかもしれない」
そうアドバイスをもらい、私もそうしたほうががいいと思ったので教授に電話で連絡しました。
「相談があるので一度伺ってもよろしいでしょうか?」
数日後、退職の相談のために退職願を持って教授を尋ねました。
「先生、私はもう精神的に限界なので大学を辞めたいです」
教授は、
「そうくると思った」
と言った後、怒りながらこのように返答しました。

「なぜすべてを投げ出して逃げようとするのか?」
「今辞めたら復帰すると思っているスタッフが怒る」
「お前が辞めるとウチの部署がそういうところだとみられる」
「お前が辞めると後釜が補充できないんだぞ」
「しんどくなったら休むと言え!」
「できないことはするな!」
「病気休暇中なんだから退職の判断は早い」
私は目の前が真っ白になりました。

もちろん教授の言い分も分かりますし、私に悪い部分があったのも事実です。
申し訳ない気持ちはありましたが、それよりも
「私はここから逃れられないんだ」
という思いがとても強かったことを覚えています。
これからどうしたいか決めた中で、目の前の道が断たれた気分でした。
「死んだほうが楽かも」
うつ病になって初めて自殺を考えました。
生きる目標がなくなったり、断たれたりすると自殺というキーワードが出ると聞いたことがありましたが、私もそうでした。
私はクリスチャンとして、そしてうつ病者として生きていく中で大事にしていたことがありました。
それは、
「ここで自殺したら神様がこの先、私に用意しているたくさんの素晴らしい体験や思い出を経験できない」
ということ。
この言葉があったからどんなにつらくても自殺を考えずにいられました。
でもこの時は自殺を考えました。

「この状況から逃げられないなら死んだほうが楽かな」
と思ったからです。
絶望し、涙が出てきました。
「もうどうにもならない」
そう思ったとき、2つの助けが私に来ました。
その助けとは…(続く)


私が所属する国際メンタルセラピスト協会では【自分の「うつ」を治した精神科医の方法】の著者宮島賢也精神科医が考案した『これからの新しい形のカウンセリング』であるメンタルセラピーを面談、Zoom、メールなどの形式を用いて行っております。

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