コラム

【体験記38】【無謀】うつ病の薬を全部抜いてみた 2020.11.18

自分のうつを2つの方法で改善した元大学教員、心と体の保健室J.C.A新潟支部代表のメンタルセラピストじめちゃんです。

ここでは私のうつ病体験談を投稿しています。

うつ病発症、再発、回復と断薬、そしてその後の出来事について書いていきます。

何か1つでもうつ克服のヒントになることを願って。

ここからが本日の投稿になります↓

「これが断薬による離脱症状か」

東京に行き、根本的にうつ病をよくしていきたいと思いメンタルセラピスト養成講座を受けることを決めた私。
それと同時に対症療法(症状を抑える治療)をやめる決断もしました。
対症療法をやめるにあたり、まず服薬をやめることにしました。
しかし、私はいきなり無謀なことをしてしまいました。
「薬を全部抜いて様子を見てみよう」。
そう思い、この頃に飲んでいた抗うつ薬や睡眠薬を全部抜いてみました。
ちなみにこの頃は抗うつ薬(サインバルタ30㎎カプセルを2つ、トラゾドン3錠)
と気分の波を改善する薬(アリピプラゾール1錠)、睡眠薬(ニトラゼパム0.5~1錠)を飲んでいました。
これを全部抜いてみたのです。
全ての薬を抜いた次の日。
熟睡はできませんでしたが、なぜかスッキリ起きられました。
「あれ?薬飲んでいなくても大丈夫なのかな?」
そう思いましたが、その日の夕方に突然気持ち悪さが襲ってきました。
その次の日になると今度はめまい、吐き気、体の火照り、肩こり、悪夢、不眠、
食欲不振、腸の膨満感、服薬中より便の回数が多くなるなどの症状が現れました。
これらが精神薬を辞めたときに起こる離脱症状です。
薬を全部抜くことができたのは2日間だけでした。
たまらず、すべての薬をまた飲み始めました。

離脱症状がなくなったのは、すべての薬をまた飲み始めてから2日後でした。
今考えるととても無謀なことですね。
この無謀な経験を通し、無理せず少しずつ薬の量を減らしながら断薬していこうと決めました。
この方法がうまくいき、今では薬を服薬することなく過ごすことができています。
なぜそこまで薬を辞めることにこだわったかというと、やはり「薬だけでは根本的にうつ病をよくすることはできない」、
「もう症状を抑える治療は嫌だ」という思いが強かったからだと思います。
ちなみに離脱症状は断薬すると出る場合があるものなので、これ自体はうつ病の症状ではありません。
断薬することはこのように危険が伴いますので、もし薬を減らすという意思を尊重してくれる
お医者さんが主治医であるならば、その先生の指示に従って断薬を行うほうがより確実でしょう。
私のこの頃の主治医は「抗うつ薬はこれからもずっと飲み続けましょう」という立場をとっていた先生だったので、
私の場合はメンタルセラピスト養成講座で連携を取っている薬剤師の先生にアドバイスをもらいながら自分で断薬をしていきました。
誤解がないように言いますが、「抗うつ薬はこれからもずっと飲み続けましょう」という立場が悪いと言いたいわけではありません。
先生はよくなってほしいという思いで薬を処方してくださいます。
ただ私は何を言われても服薬を続けることが嫌だったので断薬する道を選びました。
今言えることは抗うつ薬は自分の意志とちょっとしたコツと知識があれば辞めることができるということです。
今後、断薬までの流れも体験談の中で詳しく触れていきたいと思います。
次回からはうつ病回復編を掲載していきます。
よろしければご覧ください。




私が所属する国際メンタルセラピスト協会では【自分の「うつ」を治した精神科医の方法】の著者宮島賢也精神科医が考案した『これからの新しい形のカウンセリング』であるメンタルセラピーを面談、Zoom、メールなどの形式を用いて行っております。

また、東京(またはオンライン)で定期的にメンタルセラピスト養成講座の説明会も開催しております。ご参加をお待ちしております。

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