凹んだら読む本_第二章(9)

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『凹んだら読む本』_第二章(9)2021.12.02

9.朝、「木」を触ってみよう

四季折々の変化の中で「木の生命力」を感じる ことで、しばし日常から離れることができる。

朝、外に出たら、ついでに近くに生えている木に触ってみましょう。桜の木、銀杏の木、 ブナの木、白樺の木、松の木、どんな木でもかまいません。

「ネイチャーゲーム」と呼ばれる活動があります。
これは、1979年に米国のナチュラリスト、ジョセフ・コーネル氏により発表された、五感を使って自然を直接体験するプログラム(野外活動)です。
そのプログラムのひとつに、聴診器を木に当てて、木の鼓動を聞くというものがあります。
「私もこのネイチャーゲームに参加して、聴診器で木の鼓動を聞いたことがあります。
人間の心臓の鼓動のように、ドクドクという音が聞こえました。まるで木が人間のように呼 吸をしているみたいです。


このプログラムは、木の内部の音に耳を澄ましながら、木の中で起きていること、木とまわりのものとの関係に思いを馳せることで、自然との一体感を高める目的があります。
心臓の鼓動のようなドクドクという音は、木が水を吸い上げる音です。
「木も生きてい るんだ」という当たり前のことに、あらためて気づかされます。


日本でネイチャーゲームの普及を行っている日本シェアリングネイチャー協会でも聴診 器を販売しています。
興味があったら、ぜひ木の鼓動を聞いてみてください。


わが家の前は昔の高校の跡地で、大きなグラウンドになっています。そのグラウンドに大きな銀杏の木が3本立っています。
窓からは、四季の移ろいとともに、折々の木の様子が楽しめます。この銀杏の木を眺めているだけで、生命の力強さを感じます。
秋は金色に輝いていたその銀杏の葉っぱは、冬が近づいて寒くなると枯葉となり、木枯らしとともにこの枯葉さえ一枚もなくなり、枝だけの寒々とした姿になります。
雪が降ると、葉がなくなったその枝に雪が積もり、雪の白さでそれはそれなりに風情が あり、美しいものです。

春の訪れとともにこの枝が一斉に芽吹き、若葉で覆われます。そして夏になると、若葉 のついていた枝には、青々とした葉が茂ります。
その葉が、また秋の訪れとともに黄色から金色に変わり、輝き始めます。
銀杏に限らず、どんな木でも、それぞれの木が持っているエネルギーがあり、いろいろな癒し効果があるといわれます。
そうした見方でなくても、木に触れることで、「この木は何年生きているんだろう」「この傷はどうしてついたんだろう」
「この木が生えたばかり のころは、このあたりはどんな風景だったんだろう」などと、ひととき想像をめぐらし、こまごまとした日常から離れることができるでしょう。

木も生きて呼吸をしています。木に触ることで、その生命の力を感じられます。
凹んで いるときは、朝、木に触って、木からエネルギーをもらいましょう。