凹んだら読む本_第一章(6)

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『凹んだら読む本』_第一章(6)2021.11.11

6.結局のところ、他人は変えられない

価値観は人によって千差万別な上、相手が自分と同じ価値観を持っているとも限らない

あなたの凹んでいる理由は何ですか? 凹んでいる理由が人間関係にあるとき、あなたは「まわりの人が変われば、人生がうまくいくのに」と思っていませんか?
たとえば「上司が自分のことを考えてくれない」「部下が自分の言うことを聞いてくれない」「パートナーがもっと自分のことを想ってくれれば、人生も楽しくなるのに」
「もっと父親が自分のことをわかってくれれば、ずっと楽に生きられるのに」などです。

近年、日本でも離婚率は高くなっています。
うまくいっていない夫婦を見ていると、お互いに「ないものねだり」をしていることも多いように思います。
たとえば、「夫が何でも私のすることに反対します」「僕は起業したいと思っているのに、妻が賛成してくれない」
「私は○○になりたい夢があって養成講座に通いたいのですが主人が許してくれません」「妻の許可がないと僕の好きなことは何もできない」など。
ひと昔前の夫婦関係も、「封建的だ」「硬直的だ」といわれることも多くありましたが、私が仕事の中で、夫婦のさまざまな悩みや、そこから生まれる不満などを実際に聞くにつけ、
いまの夫婦のほうがお互いを縛ったり、自由を奪い合ったり、思い通りにしたがったりしている部分も意外に多いように思います。

夫婦も親子もそれぞれ、一人の独立した個人です。
結局のところ、相手を変えることはできないのです。
夫は妻を変えられないし、妻も夫を変えられません。
親は子どもを変えられないし、子どもも親を変えられません。
上司は部下を変えられないし、部下も上司を変えられません。
多くの方々の悩みをお聞きしていると、本当にいろいろな価値観を持つ人がいるものだと感じます。
そして、相手が自分と同じ価値観を持っているとも限りません。
たとえば、何でもきちんきちんとやらないと気が済まない人がいれば、何でも大雑把に考えるいい加減な人もいる。
まわりに気を使う人もいれば、まわりのことに無頓着な人もいる。このように、人は千差万別です。
それをあなたが変えようと思うのは、しょせん無理なこと。変えられるのは自分だけなのです。
あなたが変わったら、ひょっとすると相手も変わるかもしれません。でも、それを期待してはいけません。

ですから、「結局のところ、他人は変えられない」というのを思考のベースにして、そこから、「じゃあ、どうしょう」と考えてみるほうがいいのです。

他人は変えられないけれど、あなた自身は変え放題です。
相手に期待するばかりではなく、自分で自分の居心地のいい環境をつくっていくことも、ときには必要です。

たとえば、私の学歴は、ほとんど結婚してからのものです。
短大を出て、キャビンアテンダントになって、結婚して家庭に入って、専業主婦をしていた時代もあります。
でも、個人的には、もっといろんなことをしたいという思いで、勉強したり、会社をつくったりしてきました。

もちろんこれは、専業主婦がいいとか悪いとかいう話ではありません。
専業主婦としての生活を幸せに感じるのも素晴らしいこと。子どもを育て、家庭を守るというのも尊いことです。
私は単に、それができないタイプの人間だっただけです。

凹まないため、凹んでも早く立ち直るためには、「相手は変えられる」ではなく、「他人は変えられない」をベースに考えることが大事。
それが、あなた自身の心の健康を保つことにもつながるのです。