凹んだら読む本_第一章(3)

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『凹んだら読む本』_第一章(3)2021.10.21

3.1日3分「いいことだけ」を考える時間をつくる

怒りや恨みやイライラは体にダメージを与え、いろいろな病気の原因になることも


「好きなこと」ゃ「楽しいこと」を考えましょう、やってみましょうと言われても、
その習慣がない人は、きっと、とまどってしまうかもしれません。

ですので、まずは習慣化することから始めます。
それには、1日3分でいいので「いいことだけ」を考える時間をつくることです。

習慣化するためには、決まった時間を設けるのも一つの方法。たとえば電車で通勤している人だったら、
朝、電車に乗ったら3分間、「いいことだけ」を考える時間をつくります。

考えるだけですから、満員電車に揺られてギュウギュウ詰めの状態でも実行できます。

毎日、満員電車に揺られていると「あぁ、今日も混んでるよ。
こんな毎日をなんで送らなきゃいけないんだろう」「こんな人生、嫌だなぁ」なんて凹んでいませんか。
それを3分「いいことだけ」を考える習慣をつけるだけで、1日が確実に変わります。

「いいこと」は、ほんのちょっとしたことでかまいません。
たとえば、朝起きて、駅へ行くまでに出合った「ちょっといいこと」です。
道端に咲いていた小さな花。通りすがりの子犬。パンを買ったときのコンビニの店員さんとの会話。

奥さんのいる人だったら、今日も朝ごはんをつくってくれた奥さんの笑顔を思い浮かべ、
感謝の想いを抱いてみる (夫婦仲がうまくいっている場合に限りますが……)。
お子さんのいる方なら、お子さんが今日も学校に出かけるときの「行ってきます!」の元気な声と笑顔を思い浮かべてみる。

ほんのちょっとした「いいこと」を考えるだけで、心は和みます。

また、今日これから起こりそうな「いいこと」を考えてみるのも、凹まないためのちょっとした技術です。
午前中の企画会議で、きっと自分の企画書が通るんだと考えてみる。
午後からの商談もきっとうまくいく。今晩のデートはきっと楽しくなる。
こんなふうに「いいことだけ」を考えるのです。

実際にダメになったり、うまくいかなかったりしたら、それはそのとき。
まだ、何も起こっていないのに、凹んだときは悪いことを考えたり、心配したりしがちです。
「きっとうまくいく」。そう考えることが、心を健康にします。

私は、前述の「薬を使わない精神科医」宮島賢也先生が提唱する、心を健全に保つために思考習慣や食羽習慣を見直し、
うつなど心の不調を予防·改善する「メンタルセラピー」というメソッドを広める活動をしています。
宮島先生は、「うつや統合失調症などの精神疾患だけでなく、がんやリウマチなどの患者さんも心配症が多い」と言います。
まだ起こってもいないことを心配したり、悩んだりして、自分の心や身体に負担をかけ、
自分で病気をつくっている人が多いということです。

あなたにも、怒ったり、人を恨んだり、イライラしたりして、胃がキューっと痛くなった経験はありませんか。
身体は正直です。感情は、身体にも大きな影響を与えます。
ガンやリウマチ、うつなど、病気と名のつくものの80%はストレスが原因という説もあります。
ストレスを溜めないためにも、「いいこと」を考えるのは効果的です。


私は自分のために怒ったり、恨んだり、イライラしたりしないことにしています。
これは、我慢強いとか精神力があるとかいう個々人の性格とは別の話で、
「怒りや恨みやイライラは、身体にダメージを与え、いろいろな病気の原因になる」と知っているからです。
悪いことを考えたり、心配したりするより、起こったらうれしいこと、楽しいことを考えませんか。
そして、それを習慣化しませんか。
凹まないために、1日3分「いいこと」を考える時間をつくりましょう。